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新卒・20代でシンガポールで働くには:使える就労パス、最低月給、インターンとワーキングホリデー

最終確認:2026年9月29日

「若いうちに海外で働いてみたい」と考えたとき、シンガポールは日本からの距離も近く、日本人の多い職場もある身近な選択肢です。20代は最低月給の基準が一番低い年代でもあり、就労パスを取りやすい面があります。一方で、職歴が浅いと給与や経験で評価されにくいという難しさもあります。この記事では、新卒・20代の日本人が使える就労パスと条件、インターンやワーキングホリデーという選択肢、仕事の探し方を、MOM の公式情報をもとに整理します。

20代が使える主な選択肢

新卒・20代がシンガポールで働く主な方法
方法主な対象ポイント
EP(Employment Pass)専門職・管理職など最低月給は23歳以下で S$5,600(2026年)。COMPASS で40点以上も必要
S Pass中堅の技術職・専門職など最低月給は S$3,300 から(年齢で上がる)。会社ごとの雇用枠と雇用税がある
ワーキングホリデー18〜25歳の大学生・卒業生最長6か月。更新なし。日本の大学も対象
Training Employment Pass研修・インターン最長3か月。更新なし
留学生の就労指定校の正規の学生休暇中の仕事や、学期中の週16時間までの仕事ができる場合がある

正社員としてシンガポールで働き続けたいなら、EP か S Pass を会社に申請してもらうのが基本です。ワーキングホリデーやインターンは期間が短いため、「まず現地で経験を積み、その間に正社員の仕事を探す」という使い方になります。

EP・S Pass の20代の最低月給

EP と S Pass には、年齢によって上がる最低月給(固定月給)があります。23歳以下が一番低く、1歳ごとに上がります。20代の新規申請の基準は次のとおりです。2027年1月1日以降の新規申請から基準が上がります。

EP の最低月給(金融業以外、MOM)
年齢2026年の新規申請2027年1月〜の新規申請
23歳以下S$5,600S$6,000
24歳S$5,832S$6,250
25歳S$6,064S$6,500

金融業では、23歳以下で S$6,200(2027年〜は S$6,600)です。S Pass(金融業以外)は S$3,300(2027年〜は S$3,600)から始まり、45歳以上で S$4,800(2027年〜は S$5,100)まで上がります。自分の年齢の基準額は、最低月給チェッカーで確認できます。

年齢別の最低月給をチェックする →年齢・業種・申請の時期を選ぶと、EP・S Pass の基準額がわかります。

EP はさらに、給与・学歴・会社の条件などを点数にする COMPASS で40点以上が必要です。20代は給与の項目(C1)の比較対象も若い年齢層になるため、同じ月給でも年齢が上の人より点数を取りやすい面があります。学士の学位は学歴の項目で10点、MOM のトップ校リストにある大学なら20点です。

COMPASS の点数を計算する →業種・年齢・月給・学歴から、EP の40点に届くかの目安がわかります。

日本の初任給との差に注意

EP の最低月給は、日本の新卒の初任給より高い水準です。会社から見ると、職歴の浅い人にこの給与を払う理由が必要になります。語学力や専門スキル、日本の顧客に対応できる力など、会社にとっての価値を具体的に示せるように準備しましょう。

ワーキングホリデー(18〜25歳)

シンガポールのワーキングホリデー(Work Holiday Programme)は、申請時に18〜25歳で、指定された10か国・地域の大学の学生または卒業生が対象です。日本の大学も対象に含まれます。滞在できるのは最長6か月で、更新はできません。同時に有効な枠は2,000人分です。

6か月という期間は短いですが、現地で仕事を経験し、職場や生活に慣れる機会になります。ワーホリ中の仕事ぶりが評価され、そのまま正社員として EP や S Pass を申請してもらう道につながることもあります。

シンガポールのワーキングホリデー →対象・申請の流れ・働ける仕事と注意点を詳しく解説しています。

インターン・研修(Training Employment Pass)

シンガポールの会社で研修やインターンをする外国人には、Training Employment Pass(TEP)という制度があります。対象は、課程の一部として研修が必要な学生、または海外の拠点からシンガポールの会社に研修に来る人です。

  • 学生の場合:MOM が認める教育機関の学生であるか、固定月給が S$3,000 以上であること
  • 海外拠点からの研修生の場合:固定月給が S$3,000 以上であること
  • 期間は最長3か月で、更新はできない

日本の大学が MOM の認める教育機関に含まれるかは、公式情報で確認できませんでした。大学の制度でインターンに行く場合は、受け入れ先の会社と大学に、TEP の条件を満たせるかを確認してください。

シンガポールの大学に留学している場合

シンガポールの指定された教育機関(NUS・NTU・SMU など)に正規の学生として在籍している留学生は、条件を満たせば就労パスなしで働ける場合があります。

  • 休暇中の仕事:指定校の正規の学生で14歳以上なら、学校の休暇中に働ける
  • 学期中の仕事:より限られた指定校の学生は、週16時間までの仕事や、卒業の要件になっている学校のインターンができる
  • 交換留学生は働けない

対象になる教育機関のリストは MOM のページに載っています。卒業後にそのまま働く場合は、会社に EP か S Pass を申請してもらう必要があります。

若手には当てはまりにくいパス

シンガポールには、高度人材向けの ONE Pass(固定月給 S$30,000 以上などが条件)、Personalised Employment Pass(固定月給 S$22,500 以上など)、Tech.Pass(2027年1月28日に新規・更新の受付を終了)もありますが、いずれも高い給与や実績が条件です。新卒・20代の人は、EP・S Pass・ワーキングホリデーを中心に考えるのが現実的です。

  • 職種ごとの給与の相場を知り、EP・S Pass の最低月給に届く仕事かを確認する
  • 日本語を活かせる仕事(日本人の顧客対応、日本の本社とのやり取り)は、職歴が浅くても評価されやすい
  • 英文レジュメを用意し、アルバイトやインターン、学生時代の活動も成果として書く
  • 応募先の会社が就労パスの申請に慣れているか、面接で確認する
  • 最初の仕事は、長く働いて経験を積める職場かどうかも重視する
シンガポールの職種別の給与相場 →MOM の賃金調査をもとに、職種ごとの月給の中央値をまとめています。英文レジュメの書き方と面接対策 →職歴が浅い人の書き方や、面接でよく聞かれる質問を解説しています。シンガポールの日本語求人を探す →就労パスや英語の条件で絞り込み、企業へ直接応募できます。

よくある質問

+新卒でもシンガポールで EP を取れますか?

年齢に応じた最低月給(23歳以下は2026年の新規申請で S$5,600)を満たし、COMPASS で40点以上あれば、新卒でも申請できます。職歴が浅い人にこの給与を払う会社は限られるため、スキルや語学力で会社にとっての価値を示すことが大切です。

+ワーキングホリデーは何歳まで使えますか?

申請時に18〜25歳で、指定された国・地域の大学の学生または卒業生が対象です。日本の大学も含まれます。期間は最長6か月で、更新はできません。

+シンガポールでインターンをするにはどのパスが必要ですか?

研修やインターンには Training Employment Pass(TEP)があります。学生は MOM が認める教育機関の学生か、固定月給 S$3,000 以上が条件です。期間は最長3か月です。

+シンガポールの大学の留学生はアルバイトできますか?

指定された教育機関の正規の学生は、休暇中なら就労パスなしで働けます。より限られた指定校の学生は、学期中も週16時間まで働けます。交換留学生は働けません。

+20代で S Pass を取ることはできますか?

はい。S Pass の最低月給は S$3,300(2027年〜は S$3,600)から年齢とともに上がります。会社ごとに S Pass で雇える人数の枠と雇用税があるため、会社側の事情にも左右されます。

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